大泉寺 (高島市) (Daisen-ji Temple (Takashima City))
大泉寺(だいせんじ)は滋賀県高島市新旭町饗庭にある天台宗の延暦寺の末寺。
山号は結縁山(けちえんざん)。
延喜12年9月3日に慈恵大師良源が生まれたと伝わる寺院のひとつ。
本尊は如意輪観世音菩薩。
歴史
康保2年3月、慈恵大師良源により開かれた。
その際、右大臣藤原師輔の所領であった土地の寄進を受けたという。
応永29年の『木津荘検注帳』には、当寺の位置に「大師寺」との記載がある。
戦国期まで広く信仰を集めていたが、元亀の兵乱のため廃絶寸前にまで至った。
元禄7年領主酒井忠登により本堂と庫裡が再建され今日に至っている。
本寺境内裏に「大師産湯池」と呼ばれる池がある。
この池は、慈恵大師がお生まれになったとき突然水が湧き始めたという。
この故実をもって大泉寺と名付けられたと伝わる。
なお、藤原師輔が創建した「五處宮(伊勢大明神・春日四所明神)」を本寺の地主神とし境内に遷し祀っていたが、明治43年3月に大國主神社 (高島市)に合祀された。
周辺
大國主神社 (高島市)
高島市立新旭北小学校
高島市立大師山さくら園
永正寺
熊野本古墳群
新旭森林スポーツ公園